叙位叙勲の推薦を辞退した話

妻が亡くなってもうすぐ3か月、その間、私の心にずっと引っかかっていることがあります。
それは、妻を叙位叙勲に推薦するというお話を辞退したことです。

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妻が亡くなった翌日のことでした。
教育長さんと次長さんが見えられて、妻に対する叙位叙勲の推薦の手続きを進めているというお話をいただきました。

大変ありがたいことですが、お話をお聞きした時に頭をよぎったのは、妻が生前に話していたことでした。

それは、3月に退職した直後のことです。

「多くの校長先生は、退職時に自分の経歴をまとめて校長室に置いてくるけど、自分は全部処分してきた」ということを話していました。
退職する校長先生が、なぜ自分の経歴をまとめて残してくるかというと、
妻の話では、「将来、叙位叙勲の推薦してもらうときに参考にしてもらうため」だそうです。
そして、「自分は推薦してほしいわけでもないので残してこなかった」というのです。

そんな話をしていたことを思い出して、推薦のお話をうかがった直後にお断りしてしまいました。
せっかくのお話でしたが、妻はそんなことを望んではいないと思ったのです。

あの瞬間の判断は本当に正しかったのか?
いまだに心に引っかかっています。

もしかしたら、ありがたくお受けすべきだったのではないか?
妻にかかわる人たちを喜ばせることができたのではないか?

今となっては本人の意向を聞くことはできません。

どんな気持ちで「推薦してほしいわけじゃない」といったのか?
その理由もわかりません。

ただ、妻が叙位叙勲の推薦をいただくというお話があったということ、それを私が辞退してしまったということを、どこかに記録しておきたいという思いと、そのことを誰かに知っておいてもらいたいという思いで、この文章を書いています。

お話をいただいて即座にお断りしたのは、本当に正しかったのか?
せめて、子供たちと相談すべきだったのではないか?

今になって推薦してほしいということではないのですが、何となく心に引っかかっています。

もしかすると、こんな話をすることも本人は望んではいないかもしれませんが・・・

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